日本のグーグルマップでは「メキシコ湾」表記はどうなっているのか?

時事
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イントロダクション

いやぁ、またトランプ大統領がやってくれましたね。

2025年1月20日、彼が署名した大統領令の中に「メキシコ湾を『アメリカ湾』に改名する」というものが含まれていたそうです。さすがというか、なんというか…。

で、この話を聞いたとき、真っ先に気になったのが「じゃあ、グーグルマップはどう対応するの?」ってこと。地図サービスって、こういう名称問題にはけっこうデリケートな対応を求められるんですよね。

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グーグルの対応:地域によって異なる表記

そんな中、1月29日付のNHKの記事によると、グーグルがX(旧Twitter)で公式に対応を発表していました。

  • アメリカでグーグルマップを見ると「アメリカ湾」表記に変更
  • メキシコ国内では従来通り「メキシコ湾」表記
  • アメリカ・メキシコ以外の国では「メキシコ湾(アメリカ湾)」と併記

……さすがグーグル、うまくバランス取ってきましたね。

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で、日本では実際にどうなってる?

大統領令が出た直後、日本のグーグルマップを確認したときは、まだ「メキシコ湾」表記のままでした。でも、これからどうなるんだろう…と気になったので、2月12日、もう一度チェックしてみることに。


結果は……

「メキシコ湾(アメリカ湾)」に変更されていました。

いや〜、グーグル、したたかですねぇ。

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グーグルのしたたかさと地図の政治力学

実は、グーグルマップって昔からこの手の地名問題に絶妙な対応をしてきているんですよね。例えば、「竹島/独島」問題「クリミア半島」問題 なんかも、国によって表示が違うようになっています。

つまり、今回の「メキシコ湾(アメリカ湾)」の併記も、「どっちの国にも怒られないようにする」戦略の一環なんでしょう。

考えてみれば、地図って単なる地理情報じゃなくて、歴史や政治の影響を受けまくる分野ですからね。世界中のユーザーを抱えるグーグルが、うかつに「メキシコ湾」か「アメリカ湾」かどちらかに決めつけてしまうと、どこかの国からクレームが来るのは確実。だから、折衷案として併記することで「両方の立場を尊重していますよ~」というスタンスを取ったんでしょうね。

今後どうなる?

正直、この表記が定着するかどうかは、今後の国際情勢次第。
例えば、次の大統領選で政権が変わったら、「やっぱりメキシコ湾に戻しましょう」みたいな話が出るかもしれないし、メキシコ側が正式に抗議して、グーグルに圧力をかける可能性もある。

とはいえ、今のところグーグルはこのまま「メキシコ湾(アメリカ湾)」表記でいくつもりみたいですね。

いや〜、地図一つ取っても、国際政治のダイナミクスが感じられて面白いですね。
次に地図を見るときは、ただの地名にも裏にあるストーリーを想像してみると、ちょっと世界が違って見えるかも?

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