5/1発売の「保健室の君にピアスを」を読みました。
素敵な小説だったので、感想を書ければと思います。
一応、若干ネタバレ注意です。
あらすじ(アマゾンより)
令和初の百合小説登場!!
当時17歳の著者が紡ぎ出した、恋いに臆病な少女達の物語。高校に入学したばかりのある日の授業中、頭痛に耐えられず保健室へと向かう主人公。保健室では見知らぬ女の子、翠川蛍がソファーに座っていた。
保健室の君にピアスを(GL文庫)
様々な問題を抱える少女達がお互いの内面と向き合いながら、大切な人を見つけるガールズラブストーリー。
登場人物の名前が良い
一人称の主人公は伊吹(いぶき)。ヒロインが蛍(ほたる)、親友の名は夢琴(むこと?)。
どれも素敵な名前ですよね(^^♪
物語は、基本的にこの3人を中心に進んでいきます。
二人でいられる時間の大切さ
惹かれあう伊吹と蛍はどちらも高校生で女の子なので、門限が厳しかったり、蛍が保健室登校で帰りも早かったりで、一緒にいたいと思ってもずっと一緒にいられるわけでもなく。
二人で保健室で過ごす時間が、大切に、丁寧に描かれていきます。
大学生ならいざ知らず、高校生のそれも女子ともなると、ふたりで夜を過ごそうにもいろいろと場面設定が必要になるんですね、なんかそうだよなー懐かしいなーとみてしまいました ( ;∀;)
日常も、たまにある非日常(競歩大会、雨の学校でのお泊り etc…)も、そういう一つ一つの情景が繊細に描かれていきます。
淡々と持続する、進むか進まないかくらいのこの透明な空気感が、何よりも素敵です。。
夢琴の切なさ
伊吹の親友、四辻夢琴の想いが明かされる瞬間も、また切ないですね。
大人の性(さが)で、一瞬、バッドエンドの修羅場的な展開になるかと思ってしまいましたが、(笑)(そんな場面も見てみたい)そんなことはなく、伊吹も四辻もどっちもいい子でしたね (^^♪
四辻のドロドロとした感情は、今作の中でも(あとの二人がのほほんとしてるのもあって)、異色でドキッとします。
個人的には大好きです (*’ω’*)
著者の月見珈詩さんは17歳!?
この本を読み終わってから、アマゾンのレビューを見ていると、著者の月見珈詩( @cocoa773cocoa )さん(ごめんなさい、素敵な漢字だけど読み方が分からない!)は、執筆当時17歳という記述を見かけました!!
出版が今年なので、執筆当時といっても最近ですよね!?びっくりしましたが今後の作品も楽しみにしていたいと思います!!
Kindleでも、Kindle Unlimitedでも読めます!!
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